昼食を終えて午後から大掃除に取り掛かった・・・姉と私は　母の作ってくれたマスクを掛けて・・
　母は　日本手ぬぐいを鼻と口が隠れる様に巻いて　先ず母が　朝飲んだお茶がらを硬く絞って
　　畳の上にパラパラと撒きながら「こうやってお茶ガラを撒くと埃りも立たないし　小さなごみも
　　　お茶っ葉にくっついて　綺麗にお掃除出来るからね・・・！」「うん！」「はい！」

「じゃあ次は　天井や柱に付いてる　蜘蛛の巣を取るから　２人で庭に下りてちょっと長めの棒を
　　３本拾って来てくれる？」「はーい！」「お母ちゃんは　湧き水をバケツに汲んで来るから
　　　棒が見つかったらチョット待っててね！」「うん！」棒３本は直ぐに見つかった・・・
　　　　「お姉ちゃん　お庭は草ぼうぼうやし　枯葉も一杯やね！草むしりも　せなあかんね・・！」
　　　　　　「そうやな　ほんなら　お母ちゃん来るまで草むしりしよか・・・？」「うん！」

少し経って　バケツに一杯水を汲んで　母が帰ってきた。「あら　草むしりしてくれてるの・・・」
　「うん　お母ちゃん棒あったよ！　はい　これ！」「見つけるの早かったね！　ありがとう！
　　　もうチョト待っててね！」と言って母は　私のリュックサックから　一番古い下着を取り出し
　　　　ナイフで　袖や身頃をジョキジョキと切り始めた・・・　「お母ちゃん何するの・・・？」
　　　　　「黙って見ててね！」と言いながら　さっき母に渡した棒の先に巻きつけた・・・
　　　　　　　「解かった！それで　蜘蛛の巣取るねんな？」「当たりー！」