伯母さん宅の庭には　ヒグラシが鳴き　トンボが　遊ぶようになった・・・！
９月の終わり頃　次男のＳ男ちゃんが　初めて　私のいる部屋を覗きに来た！
「紀ちゃん　もう　よーなったんじゃね！」「えっ！　ほんとう？」

そう言えば、私が　この家へ来て　約１ヶ月が経つ　その間Ｓ男ちゃんは　１度も
この部屋へ来た事は無かった・・・私は　一生懸命病気と闘っていたので、Ｓ男ちゃんの
存在すら忘れていたが、途中から　何故　Ｓ男ちゃんは　姿を見せないのだろうと思う様になった。

子供心に　きっと私の病気も　人にうつす　良くない病気・・・？と薄々感じる様になっていた。
でも　今のＳ男ちゃんの言葉から　本当に良くなったのだと思った。１週間程前から　熱も平熱に
為り　身体も　かなり楽になっていた・・・！　伯母さんが二人の話し声を聞き付けて　部屋に
やって来た・・・！

「紀ちゃん　良かったね・・・！さっき先生から　もう　大丈夫じゃろう！って・・・！」
伯母さんは　目に涙を溜めながら　「よー頑張ったね・・・！　いい子じゃったね・・・！
明日は　床上げをして　部屋の大掃除をして　お祝いじゃ！」