５月の上旬　初夏の様な少し汗ばむ気候になり、学校では、子供達の頭といわず、
身体といわず白い粉（ＤＤＴ）が撒かれた！　皆、頭には虱、身体には蚤と虱を
飼っていて身体中が、痒くて仕方なかった！　家で、ボリボリ掻いていると、母が、
「掻いちゃいけません！　痒い時は、服の上から　こうやって　ポンポンってね、
叩いたらいいでしょ！」といって　優しく叩いてくれた！とても優しい叩き方だった。

痒いところに丁度心地よく手が届き、「ね！解かったでしょ！」と言って私から離れ
ようとする母に「おかあちゃん！　もっと！」と甘えてみた。「もう　この子は！
自分で、なさい！」やっぱり・・・！　チョット寂しい気がした・・・。

この日、学校の便所の中にも、うじ虫がうじゃうじゃいる上にＤＤＴが真っ白に
撒かれていた・・・。
当然の事ながら姉も髪の毛も真っ白にしていた！
ＤＤＴは、この後も年に何度か撒かれ、１年程で蚤も虱もいなくなった・・・！