母は 私の言葉を聞いて 私と姉を両腕で引き寄せ しっかりと抱きしめ これが 最後と
頬摺りしようとした・・・・・・・・!
しかし 姉は その手を振りほどき きっ!と した目で母を見つめ ! !
「うちは 死ぬのは いやや・・・!!
死ぬ事考えたら どんな事でも出来る・・・!!」
「お父ちゃん帰って来はったら 如何するの・・・? うちらが 死んでしもてたら お父ちゃん
一人ぽっちで悲しい・・・ん・・・・・・」 最後は 涙で言葉にならなかった・・・
母は カナズチで 思いっきり がーーーん と頭を殴られた思いがした・・・・!!
こんな 小さな子に 教えられた・・・ そうだ! 死んだ気になれば 何だって出来る!!
主人の事も忘れた事は無かったが 何時戦地で殺されるかも知れないと 思い続けていた
のが 良くなかったのかも知れない・・・此の子の言う様に 生きて帰る事を信じなければ・・・
そーだ! 主人が 無事に生きて帰る様に信じて生きよう・・・・!!