「でも お父ちゃん お船に乗る時 よその伯母ちゃんが お父ちゃんは お国の為に遠いお国
にお仕事に行かはったんやて 言うてはったよ!」「お父ちゃんは 戦争しに 遠いお国に行き
はったんや・・・!」「戦争て 何?」「もう 此の子は、うるさいな!もうちょっと大き
なったら解かる!」「・・・・・!」
父が 出征して1年以上が過ぎていた・・・ 父が出征した1943年頃は 国民の戦意高揚の為
ラジオや新聞等のメディアが挙って 戦地での状況を負け戦にも関わらず 負けた事は一切報道
しないで 軍人や兵士の功績を称え続けた 例えば ガダルカナル島に於いて約3万1000人
の日本兵の内 2万人以上の兵士が戦死した!!(殆どが餓死だった)
又 この年の5月アッツ島も全滅敗退にも関わらず 本件に関しては 報道する必要無しとして
国民には 知らされ 無かったのである・・・ 何の為に・・・1億国民の精神を戦争への高揚心
へと一致団結させるのが 目的であった!!
日本の1億総国民は ラジオや新聞等で
戦意高揚一色に染められたのである!!