何とか日の沈む前に　荷物を運び終える事が出来た・・・！

翌朝　荷物をほどいたが　桐のタンスや食器棚　食器類や鍋は　無くなっていた・・・！
　あったのは　整理だんす　小さな本棚　柳行李　皮製のトランク　父が大切にしていた旅行用の
　　皮製の洋服ダンス　火鉢　お釜　湯たんぽ　衣類の入った　つずら　と　布団であった・・・

戦争中の為　無くなった荷物は　何処も保障はしてくれ無い！　諦めるより仕方無かった・・・・！

１２月の半ば　寒い季節である　やっと今日からは　お布団で眠れる・・・！湯たんぽもある・・・！
　火鉢はあっても　炭が無い　日が射さない寒い雨の日等は　１つの湯たんぽに３人の足をかざして
　　暖を摂った・・・！　（この湯たんぽで　私は足を焼けどして　今も傷跡が残っている・・・！）

この朝から外にある釜戸を使って　お釜で御飯を炊く様にになり　御飯が美味しくなった。
　其の分　母は大変だった！

井戸は　釣る瓶式では無く　ポンプ式であった。　母は　買って来た消毒剤を　井戸の中に入れ
　何度も何度も　ポンプを押して　水を汲み上げ　鉄錆や不純物が無くなるまでそれを繰り返し
　　やっと何とか澄んだ綺麗な水が出るようになった！！