その声に応える様に　母が手を出して私の手に触れた・・・！　「良かった～～～！　お母ちゃん
気　付いた～～～！」熱も　少し下がり　３８度位になった・・・！　時計を見ると　５時近かった
「９時に為ったら　養老院へ行って　先生に来てもらおうな・・・？　それ迄に　
朝御飯済ましとかな・・・！」「そうやね！」

昨日の朝の様に　姉が先ず釜戸に火を熾し　その火種を私が　七輪に貰って　昨夜準備をして
おいたお鍋を乗せた・・・！　１夜　お粥も　重湯も　お水に漬けて置いたので　今日は　芯が無く
美味しく炊けた・・・！　昨夜　高熱で　苦しんだ母も　何とか重湯を口にしてくれた・・・！

食後のかたずけを済ませ　部屋のお掃除をした・・・！母が寝ているので　埃を立てない様に　
拭き掃除だけにして　母の顔と体を　井戸水で冷やした手ぬぐいで綺麗に拭いてあげた・・・！
「これで準備出来たから　うちは　先生呼んで来るから　紀ちゃんは　手消毒して　お母ちゃん
見ててあげて・・・！」「はい！」　養老院の先生は　姉の話を聞いて直ぐに来てくださった・・・！