父を送って行った翌朝、目が覚めて父がいない!
『お父ちゃんは・・・?」 『お父ちゃんは、お仕事・・・。」
夜になって 何時も父の帰る時間になっても 帰って来ない!
「お父ちゃんは・・・?」 「お父ちゃんはネ!
暫くの間帰って来はらへんの・・!」
その言葉を聴いて 私は泣いて母を困らせた!
来る日も来る日も父は帰って来ない!
毎日泣いて母を困らせた!
やがて 木枯らしの吹く寒い冬になり、姉の手足に
霜焼けが出来始めた!
だんだん物資 が不足し、特に食料が品薄になって来た!
元々胃腸の弱い 姉である、消化の良い食べ物がなかなか
手に入らない! 栄養のバランスも偏り始めたのである!
一般的に霜焼けは、ふっくらと赤く腫れ上がって痒いのだが、
姉の霜焼けはひどかった!先ず手袋や靴下が履けない!
履こうものなら、手袋や靴下に 皮膚がくっついて 皮膚が
ズルムゲになる! 物凄く痛いのである! 当然の事ながら
履物は、何も履けない! この寒空に 姉は
素足で居なければならなかった!