私は、2月で4才に成った。 お誕生日祝いも何も無い!
何時もと何も変わらない!母も姉も私の誕生日である事も 忘れていた!
私の誕生日を忘れる程何時も何時も 上空を飛ぶ飛行機の爆音に怯えていた!
そんな ある日、姉を幼稚園に送って行った帰り道・・・ 遥か遠ーくから
飛行機の爆音が聞こえてきた! さーあ大変!最近噂になっている
低空飛行機 (非常に低く 飛行して、 機銃掃射機でだだだだだだ・・・・・と
狙い撃ちされる! これに遣られるとひとたまりも無い!人間の身体が、
蜂の巣の様に成るのだとか・・・!)
母は、私の手を取るや否や「のりちゃん! いいいっ! 向こうに見える
空き地の草むら迄 死にもの狂いで走るのよ!」 と言いながら
モノスゴイ勢いで 走り出した! 私の腕は抜けそうで 足は宙を飛んでいた!
幸い草むらは 大人の背丈以上の草が 茂っていたので やっとの思いで、
その中へ潜り込んだ!
息は、はあーはあー!! 心臓はバクバク!! 飛行機は低空飛行しながら
私達の頭上を飛び 抜けた! 瞬間 私は上を見上げた! 今迄見たことも
無い 顔がそこに有った! 色が白くて高い鼻! 白い歯を見せて 笑っていた!
その人を私は、怖いとは 思わなかった!!
お母ちゃん 死んだら あかん!!
2009,08/14(Fri)