あ～～そうだ！思い出した・・・！養老院へ何度か慰問に行った時、女学生を何人か
引き連れてやはり慰問に来ていた引率の先生だった！「あ～～あの時の・・・。
養老院でお会いした先生でいらっしゃいますネ！」「え～～そうです！その節は、
綺麗な日舞を見せて戴いて・・！」「いえ～～先生こそ生徒さん達と楽しい
ゲームやご親切なお相手を・・」これで、話は、トントン拍子に決まって仕舞った！

母の仕事の内容は、女学生達のお昼御飯の時に飲むお茶炊きであった。
此の顔見知りの担当の先生は、此の学校の女性の教頭先生だった！母にお茶炊き
をして貰うのは申し訳無いと思ったが、母の起っての願いで、時代が時代だから仕方
無いのだろう・・・。と使って下さる事になった！「学校の事ですから、収入の方も
満足戴ける額では無いと思いますが・・・。」

と、言って母に提示した額は、確かに少なかった。が、足りない分内職でも補えると
思い「それで結構です！是非宜しくお願い致します。」「解かりました！美祢さんに
来て頂ければ、大助かりじゃ！こちらこそ宜しくおねげー致します。」教頭先生も
ほっとしたのか、途端に岡山弁も出るようになり、打ち解けていった・・・。