お母ちゃん 死んだら あかん!!
2011,03/04(Fri)
しかし、そんな母の考えにも誤算があった・・・。
それは・・・ 4月の下旬に成った頃、母方の遠い親戚から手紙が届いた。
内容は「娘が結婚をするので、此のご時勢では、結婚式に着る婚礼衣装も準備して
遣れないので、美祢さんの持っている着物の中で何か結婚式に合いそうな着物が
有れば、貸してやって欲しい・・・。」と書かれてあった!
母は、そんな事でお役に立つのならと、母の持っている着物の中で、一番高価な
母が新婚旅行の時に一度だけ手を通した訪問着(中振袖の非常に上品な淡いピンク
地に刺繍や絞りが施され、裾には、所々に金粉銀粉が品良く吹き付けられていた)
を送ると先方にチャント届くと言う保障は、全く無い混乱の時代だったので、
お祝いの 挨拶も兼ねて、直接持って行く事にした。
日曜日、朝食を済ませた母は、「じゃあ 行って来ますからね、お昼は、お茶だけ
沸かして、お芋さんが蒸し器の中に入ってますから、其れを食べなさいね。夕方
迄には帰りますからね!」と言って出かけた。
お昼になってお茶を沸かそうと思ってマッチ箱の中を見ると後2本しか残って
いなかった!(此の頃 姉が9歳を過ぎていて、マッチを使っても良しとされて
いた)夜 内職の為にマッチ一本が余計にいる・・・。「どないしょ!今、一本
つこたら 配給日迄 後3日有るのに・・・」「お姉ちゃん?ほんなら お茶
無しでもええやん!」「喉詰まるやん!」「お水飲んだら?」「そうやな!」
それは・・・ 4月の下旬に成った頃、母方の遠い親戚から手紙が届いた。
内容は「娘が結婚をするので、此のご時勢では、結婚式に着る婚礼衣装も準備して
遣れないので、美祢さんの持っている着物の中で何か結婚式に合いそうな着物が
有れば、貸してやって欲しい・・・。」と書かれてあった!
母は、そんな事でお役に立つのならと、母の持っている着物の中で、一番高価な
母が新婚旅行の時に一度だけ手を通した訪問着(中振袖の非常に上品な淡いピンク
地に刺繍や絞りが施され、裾には、所々に金粉銀粉が品良く吹き付けられていた)
を送ると先方にチャント届くと言う保障は、全く無い混乱の時代だったので、
お祝いの 挨拶も兼ねて、直接持って行く事にした。
日曜日、朝食を済ませた母は、「じゃあ 行って来ますからね、お昼は、お茶だけ
沸かして、お芋さんが蒸し器の中に入ってますから、其れを食べなさいね。夕方
迄には帰りますからね!」と言って出かけた。
お昼になってお茶を沸かそうと思ってマッチ箱の中を見ると後2本しか残って
いなかった!(此の頃 姉が9歳を過ぎていて、マッチを使っても良しとされて
いた)夜 内職の為にマッチ一本が余計にいる・・・。「どないしょ!今、一本
つこたら 配給日迄 後3日有るのに・・・」「お姉ちゃん?ほんなら お茶
無しでもええやん!」「喉詰まるやん!」「お水飲んだら?」「そうやな!」