学校で、日頃から気にしていた事が起った！便所の扉は、有って無きに等しい代物
である。休憩時間になると、列を成して便所に並ぶ。皆、早く出ないかなと便所の
中を凝視している・・・！私が、男物の猿股を穿いているのは、殆どの子達が、
知るところと成った！

そんな　ある日、便所から教室へ帰る途中で、３，４人の　腕白そうな男の子に
囲まれて、「こいつな、おんじゃんパンツ（おやじのパンツ）穿いとんじゃ～～！
わあ～～～い！おんじゃんパンツ！おんじゃんパンツ！」と囃された！
他の男の子達も一緒に「おんじゃんパンツ！おんじゃんパンツ！」と歌う様に
声を揃えて囃したてた・・・！私は、黙ってじっと我慢して、走って教室に戻った。

お金が無いと云う家庭の状況は知っていたが、その日私は思い切って母に聞いて
みた。遠慮勝ちに、小さな声で「お母ちゃん？女の子用のパンツ買うて欲しいねん・
・・」母は、内職の手を忙しそうに動かしながら、「お父ちゃん帰って来はったら
ね・・」「お父ちゃん、何時帰って来はるの・・・・？」「・・・・・・・・。」