お母ちゃん 死んだら あかん!!
2011,03/28(Mon)
学校で虐められている事は母には言わなかった。母に心配させたくなかったから!
しかし、それを母は、見抜いていたのかも知れない。「紀ちゃん!月末になったら、
此の内職のお金が貰えますからね!そしたら、其の時、お姉ちゃんとお揃いのパンツ
買ってあげますからネ!」「ええっ!? 本当?」月末は2日後だった。もう直ぐだ!
4月末日、母と3人で、久し振りにバスに乗って岡山駅に行った。内職の元締め屋さん
の所へ行って出来た封筒とタバコを渡して、その賃金を支払って貰う為である。
其の後、衣料品店に行って約束のパンツを買って貰う事になっている。私は嬉しくて
仕方なかった!これでもう 学校へ行っても虐められる事は無い!!
岡山駅は、人でごったがえしていて、今迄目にした事の無い光景が駅前に広がって
いた・・・! それは、手や足の無い人達が白い着物を着て、松葉杖を突いて
ハ-モニカを吹いたり、片腕しか無い人がアコーデオンを弾いていたり、両足の無い
人がペッタンコ座りでギターを弾いたり・・・!
「お母ちゃん?あのおじちゃん達 何でこんな駅前で楽器なんか弾いてはんの?」
「あのおじちゃん達はネ!戦争で お国の為に一生懸命闘って 敵の鉄砲や爆撃に
遣られて手足をなくされたのよ!」 その人達は、「傷痍軍人」と呼ばれる人達で、
手や足を無くされて働けないからああやって楽器を弾いて皆さんからお金を貰って、
生活の支えにしているのだと母は、教えてくれた。
しかし、それを母は、見抜いていたのかも知れない。「紀ちゃん!月末になったら、
此の内職のお金が貰えますからね!そしたら、其の時、お姉ちゃんとお揃いのパンツ
買ってあげますからネ!」「ええっ!? 本当?」月末は2日後だった。もう直ぐだ!
4月末日、母と3人で、久し振りにバスに乗って岡山駅に行った。内職の元締め屋さん
の所へ行って出来た封筒とタバコを渡して、その賃金を支払って貰う為である。
其の後、衣料品店に行って約束のパンツを買って貰う事になっている。私は嬉しくて
仕方なかった!これでもう 学校へ行っても虐められる事は無い!!
岡山駅は、人でごったがえしていて、今迄目にした事の無い光景が駅前に広がって
いた・・・! それは、手や足の無い人達が白い着物を着て、松葉杖を突いて
ハ-モニカを吹いたり、片腕しか無い人がアコーデオンを弾いていたり、両足の無い
人がペッタンコ座りでギターを弾いたり・・・!
「お母ちゃん?あのおじちゃん達 何でこんな駅前で楽器なんか弾いてはんの?」
「あのおじちゃん達はネ!戦争で お国の為に一生懸命闘って 敵の鉄砲や爆撃に
遣られて手足をなくされたのよ!」 その人達は、「傷痍軍人」と呼ばれる人達で、
手や足を無くされて働けないからああやって楽器を弾いて皆さんからお金を貰って、
生活の支えにしているのだと母は、教えてくれた。