お母ちゃん 死んだら あかん!!
2011,07/26(Tue)
やがて、稲の刈り入れの季節となり、農家の人達は猫の手も借りたいほど忙しくなった。
学校を休む生徒も多く、K子ちゃんもその例外ではなかった。
私は、下校の際は一人ぽっちで、寂しい思いをしていた。
河川敷には、紫色の野あざみや桔梗の花が寂しげにそっと咲いていた・・・。
土手道では、おじちゃんやおばちゃん達が、時々忙しそうに小走りで通り過ぎて行く・・・。
「こんにちわ!」「ああ~ 紀ちゃん!学校げーり(帰り)かな?」「はい!」
小学校へ通う様になって、約半年以上が経っていた。顔見知りの人も何人か出来て
挨拶をかわす様になっていたが、この頃は、挨拶以上の会話は無かった・・・。
そんなある土曜日、K子ちゃんが学校にやってきて、「紀ちゃん! 明日、うちの田んぼに
タニシ獲りにこん?(来ない?)」「タニシ・・・?」「うん!茹でて佃煮にしたら
美味しいんじゃ!」「へ~~! 行く行く! あっ! お母ちゃんに聞いてみなあかんから、
今日、家に帰って聞いてみて、行ってもいいってゆうたら行くね!」「うん!」
学校を休む生徒も多く、K子ちゃんもその例外ではなかった。
私は、下校の際は一人ぽっちで、寂しい思いをしていた。
河川敷には、紫色の野あざみや桔梗の花が寂しげにそっと咲いていた・・・。
土手道では、おじちゃんやおばちゃん達が、時々忙しそうに小走りで通り過ぎて行く・・・。
「こんにちわ!」「ああ~ 紀ちゃん!学校げーり(帰り)かな?」「はい!」
小学校へ通う様になって、約半年以上が経っていた。顔見知りの人も何人か出来て
挨拶をかわす様になっていたが、この頃は、挨拶以上の会話は無かった・・・。
そんなある土曜日、K子ちゃんが学校にやってきて、「紀ちゃん! 明日、うちの田んぼに
タニシ獲りにこん?(来ない?)」「タニシ・・・?」「うん!茹でて佃煮にしたら
美味しいんじゃ!」「へ~~! 行く行く! あっ! お母ちゃんに聞いてみなあかんから、
今日、家に帰って聞いてみて、行ってもいいってゆうたら行くね!」「うん!」