私は、１２月の半ば頃、何時もは給食を残した事は無いのだが、身体がだるく給食の
パンが 喉を通らなく味もあまり解からなくて、不味い・・・。仕方なくこの日初めて給食
を残してしまった。 先生が、その様子を見ていて「山本さん！どねしたの？　パンも
ミルクも残してしもて・・・。」 「食べたくないんじゃ・・・。」「食べたくないって、気分でも
悪いの？」「・・・・・・・。」

先生は、私の顔色を見ながら私の額に掌を当てて「あららら～～！て～～へん（大変）
熱があるみて～じゃ！」「・・・・・・。」「先生と一緒に医務室に行きましょう。」「はい・・」
そう言って先生は、私の手を引いて医務室に連れて行き、椅子に座らせて体温計を
私の脇の下に挟み「其の儘でチョット待っててね！」そう言って先生は、医務室から
出て行った。

教室に戻った先生は、皆が給食を終えたのを見届けて「それではみなさ～ん　又、
あした！ さよ～なら」「先生さよ～なら！」　先生は、直ぐに医務室に引き返し
「山本さんごめんね！ 体温計取りますね！」そう言って先生は私の脇の下から
体温計を取り出し、心配そうに 見ていたが「今日は、先生が一緒にお家迄送って
行きますからね！」其の言葉が終るか終ら ない内に医務室の戸の外が騒がしく
なって、「せんせ～　山本さん　どねしたなら～～～！」

Ｋ子ちゃんの声だった。私の事を心配して他のお友達と一緒に医務室迄来てくれたのだ・・・。