お母ちゃん 死んだら あかん!!
2011,11/08(Tue)
真っ白な下着に身を包み、其の上に母が綺麗に洗濯してくれたもんぺと背中に真綿をつけてセーターを着た。
布団を畳んでいると母が、「黎ちゃん! 火鉢の中の五徳の上にそこに置いてある
網載せて、お餅を2つ焼いてくれる? お餅は、網が熱くなってから乗せないとお餅が網にくっつく
から気を付けてね!」「は~~い!」お餅もこんがりと程よく焼けて、鶏肉と大根、人参の入った
澄まし汁の中に入れて、先ず、ご仏前にお供えをした。3人でご仏前に正座をして座り、
母がお経を読み始めた「妙法連華経 方便品第二・・・」毎朝母が唱えているので姉も私も
諳んじている。母に唱和し、3人でお経を唱え、夫々の願い事をして年頭の祈念は終った。
少し長い正座だったが、苦にはならなかった。何時も食事の時は正座をして食べる様に母に
躾けられていたから・・・。食事の時少しでも足を横に出そうものなら、出した足を抓られたり
引っ叩かれたりした。
私達の分もお餅を焼き、お雑煮でお正月を祝った。鶏肉の入ったお雑煮は美味しかったが、私は、
鶏肉の皮は、鶏肉から剥がして食べた。お餅も美味しかったが、あんころ餅をくれたあのおじさんの
お餅と違うと思った。姉も同じ事を思ったらしく「このお餅美味しいけどあんまり伸びひんね!」
「それはね、もち米とお米が半々だからですよ!」「あ~それで 鼻垂れ餅と違うねんな!」
この当時もち米は普通のお米依り倍の価格であった。和服1着では他の鶏肉や野菜や卵等も有り
充分なもち米とは交換出来なかったのである。
布団を畳んでいると母が、「黎ちゃん! 火鉢の中の五徳の上にそこに置いてある
網載せて、お餅を2つ焼いてくれる? お餅は、網が熱くなってから乗せないとお餅が網にくっつく
から気を付けてね!」「は~~い!」お餅もこんがりと程よく焼けて、鶏肉と大根、人参の入った
澄まし汁の中に入れて、先ず、ご仏前にお供えをした。3人でご仏前に正座をして座り、
母がお経を読み始めた「妙法連華経 方便品第二・・・」毎朝母が唱えているので姉も私も
諳んじている。母に唱和し、3人でお経を唱え、夫々の願い事をして年頭の祈念は終った。
少し長い正座だったが、苦にはならなかった。何時も食事の時は正座をして食べる様に母に
躾けられていたから・・・。食事の時少しでも足を横に出そうものなら、出した足を抓られたり
引っ叩かれたりした。
私達の分もお餅を焼き、お雑煮でお正月を祝った。鶏肉の入ったお雑煮は美味しかったが、私は、
鶏肉の皮は、鶏肉から剥がして食べた。お餅も美味しかったが、あんころ餅をくれたあのおじさんの
お餅と違うと思った。姉も同じ事を思ったらしく「このお餅美味しいけどあんまり伸びひんね!」
「それはね、もち米とお米が半々だからですよ!」「あ~それで 鼻垂れ餅と違うねんな!」
この当時もち米は普通のお米依り倍の価格であった。和服1着では他の鶏肉や野菜や卵等も有り
充分なもち米とは交換出来なかったのである。