お母ちゃん 死んだら あかん!!
2011,11/14(Mon)
昼食にはやはり鶏肉の入ったお煮しめ、と云っても 人参 大根 ごぼう 薩摩芋を
醤油とズルチン(砂糖に替わるもので、後口が悪く苦味が残った。砂糖は、高くて買えなかった。)
で味付けをした物だったが、それでもご馳走だった。それと火鉢で焼いたお餅に塩を
少し振りかけて食べた。お正月にお餅が食べられるのが、最高に幸せだった!
食事の後かたずけを皆でして、午後から母が押入れの奥に仕舞った 行李の中より
「百人一首」を取り出し、一枚ずつ乾いた布で丁寧に拭き、「坊主めくり、するかね!」
「うん!するする!」姉も私も坊主めくりが如何云うものか知らなかったが、母と一緒に
遊べるなら何でも良かった!戦中戦後今日迄、母と一諸に遊ぶなんて事は一度も無かったからである。
畳みの上に母は、百人一首の半分を全部裏返しにして積み重ねて置き、「黎ちゃん!
一枚めくってみなさい!」 「はい!」と言って一番上の札を一枚取って表返した。表には、見たこと
もない和服を着て烏帽子を 被った昔のおじさんが、どっかと座っている絵が描かれて、
難しそうなつずけた字が書かれていた。 次の1枚を私がめくり、何回かつずける内に、「あっ!
お母ちゃん!きれいなお姫様が出てきたよ!」と姉 「お姫様が出てきたら、其の人は、
今までめくった全部の札を貰えますからね!」「へ~~!ええな~~!」
と言いながら、めくった札の全部を姉が持って行って仕舞った!しばらくめくって行くと、今度は、
私が坊主をひいてしまった!「坊主を引いた人は、今までめくった自分の札を全部前に出してね!」
「うん!」「これで解かったでしょ?あっ!それからもう一つ! 坊主の中でも 蝉丸というのがあって
これを引いた人は、今までめくった全部貰えますからね!」「へ~~ほんなら蝉丸が一番強いの?」
「そう云う事になるね!」 母に、坊主めくりを教えて貰って、戦後初めて姉と私はお正月らしい雰囲気を味わった!!
醤油とズルチン(砂糖に替わるもので、後口が悪く苦味が残った。砂糖は、高くて買えなかった。)
で味付けをした物だったが、それでもご馳走だった。それと火鉢で焼いたお餅に塩を
少し振りかけて食べた。お正月にお餅が食べられるのが、最高に幸せだった!
食事の後かたずけを皆でして、午後から母が押入れの奥に仕舞った 行李の中より
「百人一首」を取り出し、一枚ずつ乾いた布で丁寧に拭き、「坊主めくり、するかね!」
「うん!するする!」姉も私も坊主めくりが如何云うものか知らなかったが、母と一緒に
遊べるなら何でも良かった!戦中戦後今日迄、母と一諸に遊ぶなんて事は一度も無かったからである。
畳みの上に母は、百人一首の半分を全部裏返しにして積み重ねて置き、「黎ちゃん!
一枚めくってみなさい!」 「はい!」と言って一番上の札を一枚取って表返した。表には、見たこと
もない和服を着て烏帽子を 被った昔のおじさんが、どっかと座っている絵が描かれて、
難しそうなつずけた字が書かれていた。 次の1枚を私がめくり、何回かつずける内に、「あっ!
お母ちゃん!きれいなお姫様が出てきたよ!」と姉 「お姫様が出てきたら、其の人は、
今までめくった全部の札を貰えますからね!」「へ~~!ええな~~!」
と言いながら、めくった札の全部を姉が持って行って仕舞った!しばらくめくって行くと、今度は、
私が坊主をひいてしまった!「坊主を引いた人は、今までめくった自分の札を全部前に出してね!」
「うん!」「これで解かったでしょ?あっ!それからもう一つ! 坊主の中でも 蝉丸というのがあって
これを引いた人は、今までめくった全部貰えますからね!」「へ~~ほんなら蝉丸が一番強いの?」
「そう云う事になるね!」 母に、坊主めくりを教えて貰って、戦後初めて姉と私はお正月らしい雰囲気を味わった!!