お母ちゃん 死んだら あかん!!
2011,11/17(Thu)
お正月の2日、朝食を済ませてから何時もお世話になっているご近所に新年の挨拶周りに
行く事 になった。母は、普段は使わない鏡の前に座って自分の顔をしげしげと見つめ
「あ~~あ!」 とため息をついた。井戸水で洗いっぱなしの顔は、艶が無くカサカサに荒れて、
見るも無残な 皮膚になっていた。それでもお正月なので、戦前使っていた粉おしろいを薄く
パフを使って はたき、小指を使って薄く紅を指して見た・・・。
「お母ちゃん!綺麗!」子供達の言葉に 少し気を良くし、着ていく着物の準備をしながら、
「済まんけどな、硯と墨と筆を出して 墨、擦ってくれる?」「は~~い!」姉が墨を擦っている
間に母は、準備した着物を手際よく 身に付け、これも戦前から使っていた物で、少し黄ばんだ
半紙何枚かを取り出し「お年賀」と墨痕鮮やかに認(したた)めた。「お母ちゃん これどないするの?」
「これはね、お年始周りに日本手拭いを買って置きましたのでね、その上に本来ならば、水引を
掛けるんですけどね、未だこの辺には、売って無いし、もし売っていたとしても、高いからね、
略式で、水引の代わりに日本手拭の上に掛けるんですよ、中身は変わりませんからね、
日本手拭は、何処のお家も何本あっても色んな 使い道が有りますからね!今年も宜しく
お願い致しますと言う気持ちをお届けするんですよ!」
昼食を済ませ、午後1時頃から3人でお年始周りに出かけた。
行く事 になった。母は、普段は使わない鏡の前に座って自分の顔をしげしげと見つめ
「あ~~あ!」 とため息をついた。井戸水で洗いっぱなしの顔は、艶が無くカサカサに荒れて、
見るも無残な 皮膚になっていた。それでもお正月なので、戦前使っていた粉おしろいを薄く
パフを使って はたき、小指を使って薄く紅を指して見た・・・。
「お母ちゃん!綺麗!」子供達の言葉に 少し気を良くし、着ていく着物の準備をしながら、
「済まんけどな、硯と墨と筆を出して 墨、擦ってくれる?」「は~~い!」姉が墨を擦っている
間に母は、準備した着物を手際よく 身に付け、これも戦前から使っていた物で、少し黄ばんだ
半紙何枚かを取り出し「お年賀」と墨痕鮮やかに認(したた)めた。「お母ちゃん これどないするの?」
「これはね、お年始周りに日本手拭いを買って置きましたのでね、その上に本来ならば、水引を
掛けるんですけどね、未だこの辺には、売って無いし、もし売っていたとしても、高いからね、
略式で、水引の代わりに日本手拭の上に掛けるんですよ、中身は変わりませんからね、
日本手拭は、何処のお家も何本あっても色んな 使い道が有りますからね!今年も宜しく
お願い致しますと言う気持ちをお届けするんですよ!」
昼食を済ませ、午後1時頃から3人でお年始周りに出かけた。