お母ちゃん 死んだら あかん!!
2012,01/17(Tue)
姉が帰宅すると、直ぐにノートや教科書をお膳の上に出し、宿題を始める。
日没迄に後一時間程しかない。太陽が沈むと急に寒くなり、辺りも暗くなる・・・。
戦後2年と半年が経つが未だ電気も付かない。マッチとローソクの生活を余儀なくされているが、
それも母が不在の時は、きつくマッチもローソクも使用しない様に云われていて、
マッチもローソクも私達の手の届かない高い所に置かれていた・・・。
マッチとローソクの節約の為も有るが、もっとも母が恐れたのは、火事である・・・!
もし母の留守中に火事にでもなったら我が家だけに留まらない・・・。山火事になる恐れも
有るからだ・・・。従って火も熾せない!お湯も沸かせない!寒いしお腹も空いて来るので
日が沈み始めると直ぐに布団を敷いて、雨戸を閉めてお布団に潜りこんだ。
せんべい布団は、特に足先が冷たい。姉は、その冷たい足先を暖めようと私の内股に
突っ込んでくる。「ひぃや~~!お姉ちゃん!冷たいやん!!何すんのん!」
「ごめんごめん! チョット待ってな!うちが暖まったら 交代するからな!」
「も~~おね~ちゃん!ずるい!!」姉の足先が温かくなる頃には私の足先も暖かくなって
交代の必要は無くなっていた。足や身体が暖まるると自然に眠くなる。一眠りした頃に
母が帰宅し、持ち帰った壷焼きが晩御飯だった・・・。

日没迄に後一時間程しかない。太陽が沈むと急に寒くなり、辺りも暗くなる・・・。
戦後2年と半年が経つが未だ電気も付かない。マッチとローソクの生活を余儀なくされているが、
それも母が不在の時は、きつくマッチもローソクも使用しない様に云われていて、
マッチもローソクも私達の手の届かない高い所に置かれていた・・・。
マッチとローソクの節約の為も有るが、もっとも母が恐れたのは、火事である・・・!
もし母の留守中に火事にでもなったら我が家だけに留まらない・・・。山火事になる恐れも
有るからだ・・・。従って火も熾せない!お湯も沸かせない!寒いしお腹も空いて来るので
日が沈み始めると直ぐに布団を敷いて、雨戸を閉めてお布団に潜りこんだ。
せんべい布団は、特に足先が冷たい。姉は、その冷たい足先を暖めようと私の内股に
突っ込んでくる。「ひぃや~~!お姉ちゃん!冷たいやん!!何すんのん!」
「ごめんごめん! チョット待ってな!うちが暖まったら 交代するからな!」
「も~~おね~ちゃん!ずるい!!」姉の足先が温かくなる頃には私の足先も暖かくなって
交代の必要は無くなっていた。足や身体が暖まるると自然に眠くなる。一眠りした頃に
母が帰宅し、持ち帰った壷焼きが晩御飯だった・・・。
