母は、休みも取らず働いて働いて働いた・・・。
学校の終業式が終る頃やっと親子３人の大阪への交通費が出来、私達は、４年振りに
大阪へ行く事になった・・・。

大阪へのお土産は、全て食べ物だった。先ずは、日本全国誰もが欲していたお米、
この頃お米は、農家の人達も国へ供出して、自分達の食べる物も無い位で、母は、一軒一軒
農家を回って頭を下げて回ったが、なかなか一升のお米も分けて貰えなかった・・・。

仕方無く、母は、闇市へ行って高額のお金を払ってやっとの思いでお米を調達した。
あとは、都会では手に入り難く、痛みにくく長持ちのする　干し柿・切干大根・するめ・
天日干しにした魚等を準備し、各々のリュックサックに分けて入れた・・・。