２週間もすると、梅酒は、適度な甘さも加わり日本酒の力も借りて梅の
スッパさが緩和され、 あまりお酒を嗜まない母も食事の時にオチョコに
２杯位　身体の為にと飲んでいた。 その精か暑い夏にも関わらず食が
進み顔色も少しずつ良くなって来た。

そんなある日、母が、二人共、夏休みの間にいらない物は全部整理して
まとめて置く様に・・・。 と言った。そう云えば、姉のお下がりの１年生の
時の教科書や川や河川敷で拾って来た石コロや 今見ると下手で恥ずかしく
なる様な絵や塗り絵やノート等々が押入れの中や部屋の片隅に 放置して
あった・・・。これ等を整理して、いらない物を纏めて廊下の隅に置いた。
　　　

母は、もう内職での生活に限界を感じていたのである。中川さんが勧めて
くれる様に帰阪して 内職では無い勤務先を見付けなければ今後
子供達の成長と共にどんどんお金が必用になる。 大阪の食料事情も
少しずつ良くなりつつ有ると云う・・・。思い切って中川さんが勧めて
くれる内に・・・。子供達の学校も夏休みが明けたら１学期が終る・・・。
この時に移転 すれば、子供達も学校の区切りも良く,
勉強にも比較的支障が無いのでは・・・と考えが決まった！