翌朝 母は、4時頃目が覚めていたが 未だ誰も起きている様子が無い・・・。
起きても何をお手伝いすれば良いか 解からないので、床の中でじっとしていた! 5時になって
長男のお嫁さんが そっと起きた気配がしたので 母も そっと起きて 小さな声で「おはよう御座います!
何かお手伝いをさせて 下さい。」「あー 美祢さん お早う御座います! 未だ休んでいらっしゃれば
よかとに! 私では 解からんさかい お義母さんが起きておいでんさるまで 休んでて下さい!」
そう言いながら 釜戸の傍へ行き マッチを擦って ローソクに火を付けた! 外は、やっと 少し白み
始めたばかりである。家の中は、未だ暗い・・・ それと同時に 昨夜仕掛けてあるお釜のお米を皆が起きて
来る前に炊かなければならない・・・ 釜戸は 2つあって 両方にお釜が乗せてあった!
大家族である。 大きなお釜2つ使わないと皆の一日のお腹を満たすことは、出来ない!
お嫁さんは、古新聞を丸めて ローソクの火を付けた それを 釜戸の中に放り込み
その上に小枝を何本もちらし それに火が付くのを見届けて 既に切って準備してある
木を上にのせ 木が早く燃える様に うちわで扇ぎ始めた!
お母ちゃん死ぬんやったら うちも死ぬ!!
2009,09/29(Tue)