板の間の食卓の上に　今市さん　お嫁さん　母の３人で食事が並べられた
　　　ご飯（今日は、お麦がかなり入っている　農家と言えども　食料難である。
　　　　各地の土地が戦争が進むに連れ　段々と　痩せて来て　良い作物が　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大量には採れなくなって来ていた！）お味噌汁　生卵１個（卵は、この頃は　
　　　　　　　都会では　殆ど　お目にかかれなかった　お目にかかれても大変高価で
　　　　　　　　殆どの人が買えない・・・！　此処　今市さん宅では、鶏を５羽飼っていて　

　　　　　　　　　変わる換わる　卵を産んでくれる！）と　お漬物

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　
　　　母が　小さい子供達の為に　今市さんの許可を得て　卵を　炒り卵にしてくれた。
　　　　丁度　畑に葱が植えてあったので　少し　切って来て　細かくきざみ（葱を食べると
　　　　　頭が良くなると聞いていたから・・・）　口当たりが良い様にお砂糖も少し　卵の中に加えた！
　　　　　　小さい子供達は「美味しい！おいしい！」と喜んで　食べた！
　　　　　　　それを見ていた　上の子供達も　おばさん　僕も　私もと　生卵を母に差し出した！
　　　　　　　　「はいはい　じゃあ　少し待っててネ！」母は、又葱を　取りに行って　炒り卵を作った
　　　　　　　　　うっめー！　美味しい・・・！と口々にいいながら・・・　母の作る　炒り卵は　大人気となった！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　

        　夕食が終わり　跡かたずけをして　翌朝の準備をしなければならない！大きなお釜２つに
　　　　　　お米とお麦を入れてとぎ　釜戸に乗せるまでが　母の仕事となった！
　　　　　　　母は　朝　起きて　此の時迄　食事の支度と跡かたずけ　そして　掃除で　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　休む暇も無かったのである！