姉も私も 鶏を見るのは始めてだった!
頭に赤い冠を付けて 可愛いと思った! 時々羽を広げて パタパタと飛ぶが
あまり長くは 飛べないようである。「おじちゃん 鶏さんは、お空を飛べないの・・・?」
おじさんは、困った顔をした。「そうじゃのー あんまり鶏が 空を飛んだ話は
聞いた事がねーなー」「ふーん・・・」 暫く考えて・・・ 「解かった!」 私があんまり
大きな声を出したので 鶏達は、驚いて鶏小屋の隅の方へ逃げてしまった!
「鶏さんはネ!ほかの鳥さんより お腹大きいやろ? 多分 お腹の中に卵が一杯入って
いるから 重たくて お空迄飛べないんや と思うは・・」 「ははははー 面白れー事
言う子じゃのー おじさんも 其の通りじゃと思う・・・!」「ニワトリさんに 美味しい
卵を 沢山生んでもらわにゃーいかんで おじさんは、鶏小屋にへーて 掃除を
するけど 紀ちゃん達も へーて みるかね?」「うん!」「はい!」
姉も私も まだちょっと鶏が怖かったが、おじさんと 一緒に 中に入ってみた!
おじさんは、しゃがんで入らないと入れなかったが 私は 立ったままで 入れた。
以外に中は 広かったが 糞だらけで 臭かった!「おじちゃん 中は 臭いね!」
「くせーじゃろ・・・ 内の子供達が 臭くて汚いからと 言って 嫌がって 掃除
してくれんのんじゃ! せじゃけん おじさんが 時々するんじゃけんど
他の事が 忙しゅうて 手が回らんのんじゃ!」 心の中では、「うち とお姉ちゃんで
お掃除させて下さい!」と言っていたが 母に聞いてみないといけないと思い
黙っていた。