お母ちゃん 死んだら あかん!!
2012,08/15(Wed)
その言葉に私は、母が岡山から大阪への列車の中で云って聞かせた言葉を思い出していた。
「大阪に帰ったら ”いなっかっぺ”とか”田舎の子”とか”貧乏人の子”とか
色々云われるかも知れへんけど、いいかね! そんな事いう人には言わせておきなさい!
うちは、お父ちゃんが未だ戦争に行ったまま帰って来てはれへんから 貧乏なので、
お国の為に働いてはるんやからね! 貧乏だからと云って自分を卑下することは何も
無いんですからネ!」・・・と
私は、胸を張って見せながら、「中川さんのお家に引っ越して来た 山本紀子いいます。」
と云ってペコリと頭を下げた。二人の女の子は、私の物怖じしない態度に異を突かれた様で
「えっ!中川さんとこ・・・?」「S子ちゃんとこ?」「うん!」 「あんた一人で来たんか?」
「ううん!お母ちゃんと お姉ちゃんと3人で・・・。」
「お父ちゃんは・・・?」 「お父ちゃんはな!うちが3才の時 兵隊に行きはった儘
未だ帰って来はらへんねん!」 「ええっ!戦争、とっくに終わってるのに?」
「あんた 今、何歳?」「8歳!」 「ほんなら5年間も戦争に行った儘
帰って気はらへんのん・・・?」段々声も優しくなり
「可哀想にな~~!」「うちらと一緒に遊べへん?」 「ええのん・・・?」
「ええよ! こっちおいで 皆に紹介したげるから・・・!」そう云って私の手を取り
皆に紹介してくれた。私は、母が教えてくれた通りにして良かったと思った。
「大阪に帰ったら ”いなっかっぺ”とか”田舎の子”とか”貧乏人の子”とか
色々云われるかも知れへんけど、いいかね! そんな事いう人には言わせておきなさい!
うちは、お父ちゃんが未だ戦争に行ったまま帰って来てはれへんから 貧乏なので、
お国の為に働いてはるんやからね! 貧乏だからと云って自分を卑下することは何も
無いんですからネ!」・・・と
私は、胸を張って見せながら、「中川さんのお家に引っ越して来た 山本紀子いいます。」
と云ってペコリと頭を下げた。二人の女の子は、私の物怖じしない態度に異を突かれた様で
「えっ!中川さんとこ・・・?」「S子ちゃんとこ?」「うん!」 「あんた一人で来たんか?」
「ううん!お母ちゃんと お姉ちゃんと3人で・・・。」
「お父ちゃんは・・・?」 「お父ちゃんはな!うちが3才の時 兵隊に行きはった儘
未だ帰って来はらへんねん!」 「ええっ!戦争、とっくに終わってるのに?」
「あんた 今、何歳?」「8歳!」 「ほんなら5年間も戦争に行った儘
帰って気はらへんのん・・・?」段々声も優しくなり
「可哀想にな~~!」「うちらと一緒に遊べへん?」 「ええのん・・・?」
「ええよ! こっちおいで 皆に紹介したげるから・・・!」そう云って私の手を取り
皆に紹介してくれた。私は、母が教えてくれた通りにして良かったと思った。