と、中川のおばさんが「もう　ええやん！　のりちゃんもこんなに謝っているんやから
解かってるに決まってる！　さ、冷めたら　よけ美味しなくなるから、早よ食べよ！」
おばさんが、私の為に助け舟を出してくれた・・・。今日も食事は芋粉の団子だった・・・。
小学２年生の私には、未だ母の云ってることが理解できなかった・・・。

母は、毎日毎日芋粉の団子を食べて、来る日も来る日も残業で体力を消耗し、貧血を起こして
会社で倒れてしまった。幸い大きな会社だったので、社内で応急処置をしてもらい
早や引きをして帰って来たところ、私が男の子の遊びを得意げにこなし、Ａ子ちゃんにも
勧めているのを見て、（女の子が何てことを・・・！）と、いらっ！として、怒鳴ってしまった。
（親が感情的になって、叱るのではなく、怒っている時は、子供には、親の思いは伝わらない
ことが多い・・・。）

貧血に加えもう少しで、母は会社の電動ミシンの動いている針で指を貫通するところだった・・・。
幸いにも、針の先は指先をかすっただけで、通り抜けたが、これも大きなショックとなり、
倒れてしまったのである。