お母ちゃん 死んだら あかん!!
2013,03/30(Sat)
年が明け昭和24年(1949年)戦後4回目のお正月・・・。
朝、目が覚めて、枕元を見ると今年も母が新しい下着を用意して綺麗に畳んで
置いてくれていた! その真新しい下着に手を通した。
その下には姉のお下がりの綺麗に洗濯された 肘に接ぎの当たったセーターと
膝に接ぎの当たったもんぺが置いてあった。 まだ石鹸の匂いのする服を身に付けると、
お正月が来たんやな~~♪ という清清しい気分になった。
ふと、隣を見ると、姉が今迄に見た事の無い新しい綺麗なレンガ色のセーターを着ていた。
「お母ちゃん!!お姉ちゃんばっかり何時も新しい服買おたげて、うちは、お姉ちゃんの
お古ばっかりやん!!」「そんな事云わんと我慢しなさい!ふたり分の洋服買おてる
余裕は、今の内とこにはないんですからね!お父ちゃんが帰って来はったら買うたげます
からね!!」私はしぶしぶ「ハイ・・・・。」
「この寒空に、お正月が来たと云うのに橋の下で 暮らしていて、
新しい下着も用意できない人達もいるんですからね!」「ハイ!」
私は、自分の卑しい心を恥じた・・・。二度とお姉ちゃんのお古に文句を言うのは
よそうと思った。
朝、目が覚めて、枕元を見ると今年も母が新しい下着を用意して綺麗に畳んで
置いてくれていた! その真新しい下着に手を通した。
その下には姉のお下がりの綺麗に洗濯された 肘に接ぎの当たったセーターと
膝に接ぎの当たったもんぺが置いてあった。 まだ石鹸の匂いのする服を身に付けると、
お正月が来たんやな~~♪ という清清しい気分になった。
ふと、隣を見ると、姉が今迄に見た事の無い新しい綺麗なレンガ色のセーターを着ていた。
「お母ちゃん!!お姉ちゃんばっかり何時も新しい服買おたげて、うちは、お姉ちゃんの
お古ばっかりやん!!」「そんな事云わんと我慢しなさい!ふたり分の洋服買おてる
余裕は、今の内とこにはないんですからね!お父ちゃんが帰って来はったら買うたげます
からね!!」私はしぶしぶ「ハイ・・・・。」
「この寒空に、お正月が来たと云うのに橋の下で 暮らしていて、
新しい下着も用意できない人達もいるんですからね!」「ハイ!」
私は、自分の卑しい心を恥じた・・・。二度とお姉ちゃんのお古に文句を言うのは
よそうと思った。