お母ちゃん 死んだら あかん!!
2013,05/09(Thu)
翌日も私は、皆の羽根突きをみていた・・・。
何度か皆の落とした羽根を拾っていると「のりちゃん?羽根だけ持ってきたら
羽子板貸したげるよ!」「ほんと! ありがとう!お母ちゃんに聞いてみるな!
羽根だけやったら、買うてくれはるかもわからへんよってに・・・。」
私は、家に帰って母におそるおそる「お母ちゃん?羽だけ買うて・・・?」
と云ってみた。「い・け・ま・せ-ん! いっつも 云ってるでしょ!お父ちゃん
が帰って来はったら買うたげますって・・・!」「うん・・・ 」私はそれ以上は
いえなかった。やっぱり、うちとこは、お金がぜんぜん無いんや! お母ちゃんを
困らせたらあかん!!
その翌日から、私は外に出ないことにした。冬休みの宿題をしようと思い、
短くなった鉛筆の芯を削り始めた・・・。削っても削っても芯が折れる。(当時の
鉛筆は、芯も外側の木ももろかった。木は時々縦に真っ二つに割れた!
鉛筆が短くなって削り難くなってくると、アルミ製の<鉛筆かぶせ>キャッヤプ
を鉛筆のお尻に被せて少し長くして削った。
何度か皆の落とした羽根を拾っていると「のりちゃん?羽根だけ持ってきたら
羽子板貸したげるよ!」「ほんと! ありがとう!お母ちゃんに聞いてみるな!
羽根だけやったら、買うてくれはるかもわからへんよってに・・・。」
私は、家に帰って母におそるおそる「お母ちゃん?羽だけ買うて・・・?」
と云ってみた。「い・け・ま・せ-ん! いっつも 云ってるでしょ!お父ちゃん
が帰って来はったら買うたげますって・・・!」「うん・・・ 」私はそれ以上は
いえなかった。やっぱり、うちとこは、お金がぜんぜん無いんや! お母ちゃんを
困らせたらあかん!!
その翌日から、私は外に出ないことにした。冬休みの宿題をしようと思い、
短くなった鉛筆の芯を削り始めた・・・。削っても削っても芯が折れる。(当時の
鉛筆は、芯も外側の木ももろかった。木は時々縦に真っ二つに割れた!
鉛筆が短くなって削り難くなってくると、アルミ製の<鉛筆かぶせ>キャッヤプ
を鉛筆のお尻に被せて少し長くして削った。