掃除をするようになって１０日目、丁度終った頃に、中川のおばちゃんが、
台所から「ご苦労さん！　綺麗になったな～～。有難う。こっちに
おいで・・・。」「は～い！」「二人で、よう頑張ってくれたからな、おばちゃん、
そのあいだ内職の造花作りがんばったんや！今月分チョットだけ収入増えたさかいな、

少ないけど２人にお小使いあげよう思うてな！」と云って小銭の入った小さな
茶封筒を出して２人に渡してくれた。「うわ～！　ん？でも　おかあちゃんに
怒られるさかいに・・・。」「そう思うてお母ちゃんには承諾済みや！せやよってに
心配せんでも大丈夫や！」「本当～～～。有難う～～　おばちゃん！」
「ただ、お腹壊す様な変な食べ物なんか買うたらあかんで～～。」「は～～い！」

私は嬉しかった！このお小使であめちゃん買って紙芝居がちゃんと見られる。と・・・。
姉に「おねえちゃんは、何買うのん？」と聞いてみた。「うちは、何も買わんと
お金貯めとくねん！　あんたは？」「うちは、紙芝居見るねん！」「ふ～～ん」