お母ちゃん 死んだら あかん!!
2013,06/06(Thu)
紙芝居を見物する子供達は段々多くなり、おっちゃんが拍子木をちょっと鳴らした
だけで、何人もの子供達が集まりおっちゃんが、その子達に駄菓子を売っている
間に常連の男の子が替わりに拍子木を得意そうに鳴らしてかなり遠くまで行っていた。
そんな事もあって、今迄見たことの無い子供達も多くなっていた。
そんなある日「おっちゃん!この子 只見やで~~!」声を上げた男の子の隣に、
一見 るんぺん?(ホウムレス)と思われる様なボロを身に纏い、顔も何時洗ったの?
と云う様な私達と同じ位の年齢の男の子が、首をうなだれて じっと下を見ていた。
私は、自分の事を言われた様で、その子が可哀想で、未だ少し残っているお小使いを
あげたいと思った!
すかさず、おっちゃんは「ええねん!ええねん!最近皆が見に来てくれるから、
少しずつ儲かる様になったから・・・。折角来てくれたんやから見ててええねんで!」
その子は、嬉しそうに、おっちゃんに ぺこんと頭をさげた。
紙芝居が終っておっちゃんがその子にするめの足を渡しながら、心配して色々と話を
聞いていた。その話によると、父親は戦争に行った儘未だ帰っていなくて、家族は
皆、家と一緒に焼死し、年老いたお爺さんとその少年が生き残ったが、少年は、
学校にも行けず焼け跡で鉄くずを拾い集め、それを売ってお爺さんと2人の
生計を立てていると云う・・・。「そうか!偉いな~~!紙芝居見たかったら
何時でも来たらええからな! お金はいらんからな!」「おっちゃん!おおきに・・・。」
だけで、何人もの子供達が集まりおっちゃんが、その子達に駄菓子を売っている
間に常連の男の子が替わりに拍子木を得意そうに鳴らしてかなり遠くまで行っていた。
そんな事もあって、今迄見たことの無い子供達も多くなっていた。
そんなある日「おっちゃん!この子 只見やで~~!」声を上げた男の子の隣に、
一見 るんぺん?(ホウムレス)と思われる様なボロを身に纏い、顔も何時洗ったの?
と云う様な私達と同じ位の年齢の男の子が、首をうなだれて じっと下を見ていた。
私は、自分の事を言われた様で、その子が可哀想で、未だ少し残っているお小使いを
あげたいと思った!
すかさず、おっちゃんは「ええねん!ええねん!最近皆が見に来てくれるから、
少しずつ儲かる様になったから・・・。折角来てくれたんやから見ててええねんで!」
その子は、嬉しそうに、おっちゃんに ぺこんと頭をさげた。
紙芝居が終っておっちゃんがその子にするめの足を渡しながら、心配して色々と話を
聞いていた。その話によると、父親は戦争に行った儘未だ帰っていなくて、家族は
皆、家と一緒に焼死し、年老いたお爺さんとその少年が生き残ったが、少年は、
学校にも行けず焼け跡で鉄くずを拾い集め、それを売ってお爺さんと2人の
生計を立てていると云う・・・。「そうか!偉いな~~!紙芝居見たかったら
何時でも来たらええからな! お金はいらんからな!」「おっちゃん!おおきに・・・。」