そんな訳で 母は 大変な衣装持ちであった!和服だけでも 100着近くは 持っていた様である
それも 今の価格に換算して1着 10万円以上する様な物ばかりで 中には未だ1度も
手を通していない物もある・・・!
母は 安富の伯母さんに 私達がお世話になった お礼をしたかった ・・・今の母に出来る事は
これ等の和服の中から 伯母さんの好きな物を選んで頂き貰って戴きたかった・・・!
「お義姉さんは 此の中じゃったら どれが好き・・・!」
「そうじゃなー 皆 いい物ばかりで・・・・・ これなんか 飽きのこねー落ち着いた柄じゃなー」
「他には・・・?」 と言いながら 伯母さんの好きな物を10着選んで頂き
「じゃあ お姉さん 此の着物 着て頂けませんか・・・!」 「ええっ! この10着全部・・・?」
「ええー 子供達を 守って戴いて 本当に有難う御座いました・・!今の私には 此の位の事しか
出来ないので・・・ 貰って戴いたら トテモ嬉しいんじゃ・・・!」
「と、 とんでもねー 1着だけなら 記念に戴くけど 10着も・・・!」 伯母さんはなかなか
うんと言わなかったが 母の 「それでは 私の気が済まない」という言葉に負けて 受け取って下さった!