転校して来て約１０ヶ月が経った。私が何時も姉のお古を着せられている
ので、 姉と私のクラスの中では、私達が姉妹である事が嫌でも判って
仕舞う・・・。

悪い事にこの当時、巷では笠置シズ子の「セコハン（中古、お古）娘」と
云う唄が のりが良く 歌詞が面白いので大ヒットしていて老いも若きも　
楽しそうに口ずさんでいた！

「皆さん　誰方も　私の事を　セコハン娘と誰でも言い
ます 私の着物も　ドレスも　ハンドバックも　
このハイヒールも 何一つ　あれもこれも 　私の姉さんの
お古ばかり だから私は　セコハン娘」 　　　

と、石臼君が休憩時間になると、わざわざ私の近くに子分と一緒にやって
来てこの歌を 意を得たりとばかりに、ニヤニヤしながら声高らかに歌い
ながら私を囃し立てる！！ 「わ～～～い！　わ～～～い！　セコハン娘！！　 セコハン娘！！」