私達の「ええ～～～！」と言う声を聞いても先生は、容赦なしだった！
「ほんなら、出席番号順にいこか～～？　相沢！」「はい！」
「先生が弾くピアノの音をよく聞いてあああああ～～～♪　はい！」
「あああああ～～～♪」「そう！つぎ！天野！」「ああああ～～～♪」

そして、私の番がきた！「山本！」「あああああ～～～♪」
「いいよ～～～♪」先生が褒めてくれた！私は緊張していたが、
嬉しかった。

音痴だったのは、あの石臼君とその子分のうちの一人だった！
一人ずつ歌った時は、誰も笑わなかった！　あとのお見舞いが
怖かったからだ。でも先生は、はっきりと言った！「音痴は、
皆と一緒に合唱はでけへんな！」（当時は、音痴の人は、一生直らない
とされていた。）

「山本！今日、放課後職員室へ来る様に・・・。では、終わります！」
と言って先生は教室から出て行った・・・。