３１日になって　おばちゃんが「そうや！今日は大晦日やな。本当は年越し蕎麦食べる
んやけどな、高て買われへんさかいな　御うどんにしよか？」「うん！」「はい！」
すまんけどな、礼ちゃんと紀ちゃん二人で市場へ行って　今日は雑穀屋さんで
茹でた御うどん売ってると思うから、７玉買うて来てくれるか・・・？」「はーい！」

姉と二人で市場へ行った・・。年の瀬で市場はごった返していたが、何とか御うどんを
買うことができた。「二人で来て良かったね！一人で来てたら、すごい人やから
買われへんかったかも知れへんな・・！」「そやな～～！」

何とかお正月の準備が出来て、後は母と中川のおっちゃんが帰って来ればお蕎麦代用の
年越しうどんを食べる段取りになっていた・・・。が、二人とも夜８時になっても帰って
来ない！「おじちゃんもお母ちゃんも遅いな～～！」「おじちゃんは、ひょっとしたら
遅くなるかも知れへんゆうてたけど・・、なんせ大工さんやさかいな、今日中に何とか
直してあげな、明日のお正月に間に合えへんさかいな！中途半端なきちゃない所で
お正月は誰かて嫌やもんな！せやさかい、もうちょっと待って、お母ちゃんが帰って
来たら食べる事にしよか・・・？」「は～～い！」