３年生の時のクラスメートが私を取り囲んで、「紀ちゃん! どないしたん？
今日はセコハンとちゃうやん！」「ほんまや！新品やん！」
「綺麗なチョッキやね！」 「そのチョッキどないしたん・・・？」と口々に・・・。

「新品とちゃうけどな、お姉ちゃんのセコハンともちゃうねん！」「へ～如何
云うこと？」 「あんな、アメリカのお母さん達がな、日本の服の無い子供達の
為にチョットだけ 着て汚れた服をな綺麗に洗濯して送ってくれはってんてー。」

「へーアメリカのお母さんが～？」「そうやねんて！」「アメリカさんは何でも
すごいな！」 「この花がきれいな！」「せやろ！」「全部きれい～～！」「でもな、
チョットだけ汚れてんねん！」 「何処が？」「ほら、ココ！」私は、食べ
こぼしの後の様な黄ばんだシミを指差して見せた。」