お母ちゃん 死んだら あかん!!
2015,03/10(Tue)
膝の傷を母が見逃す訳が無かった・・・。「その足の傷、どないしたんですか・・・?」
「うん?ちょっとな!」「ちょっとな!では 解らへんでしょ!」私は仕方なくU子ちゃんの
貸し自転車の後ろを倒れない様に手で支えて一緒に走って傷付いた事を話した・・・。
「馬鹿やね!そんな事するからです!良く考えたら解る事でしょ!!大人の人が支えても
タイミング良く手を離さないと怪我するのに女の子がそんな事したら怪我するのは当たり前
でしょ!!」確かに母の言う通りだと思った。母にこっぴどく叱られて<泣きっ面に蜂>って
云うのは、こう云う事を云うのだと思った。
こんな時お父ちゃんが居てくれはったらな・・・。何で、うちとこのお父ちゃんだけ未だ戦争から
帰って来はれへんねやろう・・・。戦争はとっく終わってるのに・・・。何で・・・?なんで・・・?
涙がこぼれそうになるのをやっと堪えた。
10才の私には未だその訳が解る筈も無く、ただただ父さえ帰って来たら何もかも全てが良く
なると思い、今日帰るか明日帰るか、ひたすら父の帰りを待ち侘びていた・・・。
「うん?ちょっとな!」「ちょっとな!では 解らへんでしょ!」私は仕方なくU子ちゃんの
貸し自転車の後ろを倒れない様に手で支えて一緒に走って傷付いた事を話した・・・。
「馬鹿やね!そんな事するからです!良く考えたら解る事でしょ!!大人の人が支えても
タイミング良く手を離さないと怪我するのに女の子がそんな事したら怪我するのは当たり前
でしょ!!」確かに母の言う通りだと思った。母にこっぴどく叱られて<泣きっ面に蜂>って
云うのは、こう云う事を云うのだと思った。
こんな時お父ちゃんが居てくれはったらな・・・。何で、うちとこのお父ちゃんだけ未だ戦争から
帰って来はれへんねやろう・・・。戦争はとっく終わってるのに・・・。何で・・・?なんで・・・?
涙がこぼれそうになるのをやっと堪えた。
10才の私には未だその訳が解る筈も無く、ただただ父さえ帰って来たら何もかも全てが良く
なると思い、今日帰るか明日帰るか、ひたすら父の帰りを待ち侘びていた・・・。