父 還る!!
2015,04/08(Wed)
中川のおじさんが、深ぶかとお辞儀をして「長い間本当にご苦労さまでした!
どうぞ どうぞ お上がりください!」と庭の見える6畳のお座敷へ案内した。
そこには お客様用の座卓と座布団が用意されていて、おばさんが直ぐに
おしぼりとお茶とお茶菓子をお盆に載せて運んで来た・・・。
おばさんは、父にお茶菓子とお茶を進めながら「本当に ようご無事で・・・。」
後は言葉にならない・・・。涙声で「みねちゃんや子供さん達がどれ程待ってはったか・・・。」
「お腹 空いてはりますでしょ!今日は特別御目出度い日やよってにお赤飯と
お頭付き用意してますよってに、ゆっくりしてくださいね!」そう云っておばさんは
台所へ引き下がって料理の続きを始めた・・・。母もおばさんの料理を手伝っていた。
姉と私は隣の3畳間に居たが父の事が気になって、黙って耳をそばだてていた!
捕虜収容所での話しをしている様で「いや~もう酷い目にあいましたよ。
まるで馬や牛みたいに重労働させられて、人間なのに番号付けられて名前ではのうて
みんな番号で呼ばれるんですよ。しかも、しょっちゅう番号間違えられて返事しなければ
こっぴどく鞭でひっぱたかれますからね!」「鞭で・・・?そりゃ酷いですな!それに人を番号
で呼ぶなんて、あまりにも酷過ぎますな・・・。」
どうぞ どうぞ お上がりください!」と庭の見える6畳のお座敷へ案内した。
そこには お客様用の座卓と座布団が用意されていて、おばさんが直ぐに
おしぼりとお茶とお茶菓子をお盆に載せて運んで来た・・・。
おばさんは、父にお茶菓子とお茶を進めながら「本当に ようご無事で・・・。」
後は言葉にならない・・・。涙声で「みねちゃんや子供さん達がどれ程待ってはったか・・・。」
「お腹 空いてはりますでしょ!今日は特別御目出度い日やよってにお赤飯と
お頭付き用意してますよってに、ゆっくりしてくださいね!」そう云っておばさんは
台所へ引き下がって料理の続きを始めた・・・。母もおばさんの料理を手伝っていた。
姉と私は隣の3畳間に居たが父の事が気になって、黙って耳をそばだてていた!
捕虜収容所での話しをしている様で「いや~もう酷い目にあいましたよ。
まるで馬や牛みたいに重労働させられて、人間なのに番号付けられて名前ではのうて
みんな番号で呼ばれるんですよ。しかも、しょっちゅう番号間違えられて返事しなければ
こっぴどく鞭でひっぱたかれますからね!」「鞭で・・・?そりゃ酷いですな!それに人を番号
で呼ぶなんて、あまりにも酷過ぎますな・・・。」