父 還る!!
2016,05/30(Mon)
父は私達が帰った音で目が覚めたらしく、毛布にくるまったまま眠そうな声で「お帰り!ご・く・ろ・う・
さん・・・。」と声を掛けてくれた。「おとうちゃん!お芋さんもろて来た・・・!」「何処で?」「1階の
本多さんいうおばちゃんがくれはってん!」「ちゃんとお礼ゆうたんか・・?」「ゆうたよ・・・!
食べて良い?」「いいよ!」「お父ちゃんも食べる?」「父ちゃんはいいから2人で食べなさい・・・。」
「お父ちゃんも食べな太られへんから・・・、そうやお母ちゃんの分もとっといてあげなあかんさかい、
4等分しよ!」「うん!そうやね…、お姉ちゃん分けて?」
姉は便所掃除の後、手をクレゾールで消毒した匂いをプンプンさせた侭サツマイモを四等分した。
手の甲は霜焼けで腫れ上がっていた・・・。
七輪の上のやかんのお白湯をお湯のみに入れて、熱いお白湯を飲みながらサツマイモを食べた。
やっと少し暖かくなって来て心身共にほっとした・・・。
姉と私は明日、初登校の為の準備を始めた。と言っても以前の学校と持参するものは何も
変わらない・・・。教科書とノートと鉛筆と消しゴムの入った筆箱と教室で履く上履き・・・、
これをひとまとめにして母の縫ってくれた手提げ袋に入れた。
さん・・・。」と声を掛けてくれた。「おとうちゃん!お芋さんもろて来た・・・!」「何処で?」「1階の
本多さんいうおばちゃんがくれはってん!」「ちゃんとお礼ゆうたんか・・?」「ゆうたよ・・・!
食べて良い?」「いいよ!」「お父ちゃんも食べる?」「父ちゃんはいいから2人で食べなさい・・・。」
「お父ちゃんも食べな太られへんから・・・、そうやお母ちゃんの分もとっといてあげなあかんさかい、
4等分しよ!」「うん!そうやね…、お姉ちゃん分けて?」
姉は便所掃除の後、手をクレゾールで消毒した匂いをプンプンさせた侭サツマイモを四等分した。
手の甲は霜焼けで腫れ上がっていた・・・。
七輪の上のやかんのお白湯をお湯のみに入れて、熱いお白湯を飲みながらサツマイモを食べた。
やっと少し暖かくなって来て心身共にほっとした・・・。
姉と私は明日、初登校の為の準備を始めた。と言っても以前の学校と持参するものは何も
変わらない・・・。教科書とノートと鉛筆と消しゴムの入った筆箱と教室で履く上履き・・・、
これをひとまとめにして母の縫ってくれた手提げ袋に入れた。