翌日、母に連れられて、姉と３人で布施第一小学校へ行った。
母は校長先生と担任の先生に挨拶を済ませて急いで職場へと出かけて行った・・・・。

姉と私は少し不安だったが、始業の鐘が鳴って夫々の担任の先生に連れられて教室に行った。
私の担任の先生は善本先生と言う優しそうな女の先生だった。
教室の入り口には、四年三組と書かれてあった。
がらがらと戸を開けて先生が先ず中に入り、私に手招きをして、中に入る様に促した・・・。

教室の皆は、一瞬　シーンと静まり返って、私の方を見た！が　次の瞬間「天然パーマや～～。」
小さな声があちこちで聞こえた・・・。私の髪の毛の事である・・・。先生は心配気に私の顔をチラッ
と見た！私は既に慣れっこだったので、普通の顔をしていた。先生は安心したらしく、
私の手を引いて教卓の前まで連れて行き「皆さんに新しいお友達を紹介しましす。今日から皆さん
と一緒に勉強していきます　山本　紀子さん・・・」と言いながら黒板に私の名前を書いた・・・。

「先生！やまもとさんは解かるけど、名前は何て読むの・・？」「のりこさん言います。」と言いながら
”のりこ”と仮名をふった・・・。「みんな、仲良くね・・・！」「は～～～！」