お母ちゃん死ぬんやったら うちも死ぬ!!
2009,11/06(Fri)
私達は 来た時と同じ様にリュックを背負い 水筒を肩から掛け防空頭巾を被り
今市宅を後にした・・・ とても 惨めな思いで 母は 姉と私の手をしっかり繋ぎ 歩きながら・・・
「戦争さえ無かったら・・・ お父ちゃんさえ 居て呉れはったら・・・
こんな事には為らなかったのに・・・」 と涙声で呟く様にいった・・・
「お母ちゃんの手 カサカサしていて痛いね・・・」
「あーゴメンネー 顔や手に クリーム付ける暇も無かったからね・・・」
そう言えば 私達も母の手に暫く触れていなかった・・・
母は 大阪に居た頃 姉や私が眠れない時 優しい声で 背中や髪や顔を
手で触れながら良く子守唄を歌ってくれた・・・ 「寝ーんねんころりよ おころりよー・・・」
その頃の母の手は すべすべしていて 柔らかく心地良かった・・・
今は 手も顔もまるで別人の様に変わってしまっていた・・・!
「何でお母ちゃんのお弁当箱に お米が入ってたのかな・・・?」 「・・・・・・・・・・」
「お母ちゃん! これから何処へ行くの・・・?」
今市宅を後にした・・・ とても 惨めな思いで 母は 姉と私の手をしっかり繋ぎ 歩きながら・・・
「戦争さえ無かったら・・・ お父ちゃんさえ 居て呉れはったら・・・
こんな事には為らなかったのに・・・」 と涙声で呟く様にいった・・・
「お母ちゃんの手 カサカサしていて痛いね・・・」
「あーゴメンネー 顔や手に クリーム付ける暇も無かったからね・・・」
そう言えば 私達も母の手に暫く触れていなかった・・・
母は 大阪に居た頃 姉や私が眠れない時 優しい声で 背中や髪や顔を
手で触れながら良く子守唄を歌ってくれた・・・ 「寝ーんねんころりよ おころりよー・・・」
その頃の母の手は すべすべしていて 柔らかく心地良かった・・・
今は 手も顔もまるで別人の様に変わってしまっていた・・・!
「何でお母ちゃんのお弁当箱に お米が入ってたのかな・・・?」 「・・・・・・・・・・」
「お母ちゃん! これから何処へ行くの・・・?」